ガラスアクセサリー作家:稲垣沙夜香(いながきさやか)
北海道長沼町

東京にて約5年間ハンドメイド作家活動を経て北海道へ2018秋にUターン移住。現在はガラスアクセサリーブランド「Soukore」のクリエイター兼代表として活動中。

ブランド「 Soukore®(ソウコレ)」
「そうこれ!(Soukore)」と思わず言ってしまうような、いつも身に着けていられるデザインのアクセサリー。見ても楽しめるアクセサリーをバーナーワークで作製しております。

ガラスアクセサリーはバーナーワークで製作。透明度が高く発色は抜群。
ソフトガラスを使用し炎の中で作業しております。
ジュエリーのような煌めくガラスアクセサリーです。

制作風景
レインボーアシンメトリーピアス

15年間、都内で怒涛のメーカー勤務を経験。全国各地の社員のビジネススキルのトレーニングをして回るような業務をこなしておりました。2週間帰宅できない、そんな仕事でした。戦うOLから転身し、現在はガラスアクセサリー作家として専業で活動しております。

ガラスの世界に入ったのは7年ほど前。
アクセサリーをはじめた当初はガラスアクセサリーではなく、一般の資材屋で購入したパーツを組み合わせて作るようなアクセサリーを作っておりました。しかしながらアクセサリーを手掛けた当初からガラスの素材自体を作りたいと思っておりまして、一筋縄ではいかないと分かりながらもガラスの世界に入っていきました。

ようやく納得ができるガラスのアクセサリーが出来るようになった頃、2018年の春先あたりから、ゆるやかに百貨店のポップアップショップに出展するようになり、本格化したのが2020年。月5~6店舗のペースで出展するまでに成長いたしました。一時は一ヶ月に7店舗出展しておりました。

デパート

北海道に移住して作品のクオリティが段違いに上がっていきました。
広く使えるスペース、住環境の良さ、気候の良さ、元々住んでいた土地なので水が合うんでしょう。
クッタラ湖こういう自然も少し車を走らせれば見ることが出来ます(画像は秘境クッタラ湖。有名なクッタラブルーの湖)。とんだ贅沢です。細い山道をドキドキしながら車を走らせると出会える風景です。都会も好きでしたが、やっぱり大自然が好きです。私のアクセサリーは自然のカラーをモチーフにすることが増えていきました。

まわる寿司美味しいものも手軽に食べられます。
回る寿司がべらぼうに旨い。そして高くない。

ただ、2019年から激動の年になりました。
北海道の実家へUターンしてたった9ヶ月。6月に父が急逝いたしました。
突然のことでした。急性心筋梗塞。まさかでした。

追われる葬儀の準備や片付け。そんな中でも仕事は絶対にストップすることは絶対にせず応援してくれていた亡き父の想いを背負い、これからも専業作家としてやっていこうと決意がさらに固まりました。一人で業務をこなすため、寝不足MAX。意地と根性で仕事をしましたが、手にとってくれるお客様へ想いが通じたのか、手に取ってくださる人数がどんどん増えていきました。

亡き父は現在住んでいる長沼町で痕跡を沢山残した人です。
手掛けたのは町内の各公園、ダム、下水道、融雪溝。町内を見渡すと痕跡があちこちに。そんな町に現在住んでいる私。何か長沼町に対してできることは無いのかという思いが少しずつ膨らんでいきました。
長沼町内の夕陽
私の住む長沼町は綺麗な夕やけが見える町です。
四季折々の夕やけは見ごたえがあります。
長沼町夕やけ

夕やけをモチーフとしたカラーのアクセサリーを作ってみることに。

我ながら自画自賛できる出来の燃えるような夕やけのアクセサリーが出来まして、こちらはお客様によく手に取っていただける作品となりました。

そして2020年。
もっと激動の年に。

コロナ。
まさかのパンデミック。

多くは語りませんが大変さはみなさんと一緒です。
札幌の商業施設が閉じ、都内の百貨店も閉じ。飲食店と同じように売上は壊滅的になりました。

そこで救っていただいたのは、既存のお客様。そこから紹介が広がり、SNS等で助けていただき、通販で購入していただき救われました。
地元の方にもオーダーをいただき救っていただきました。

人のありがたさ、人との繋がり、普通の生活のありがたみ。
色々と考えさせられる年となりました。

何か誰かのために貢献できないかと。
ほんの少しでも良い。微力なので、何かがわからず秋になってしまいました。
そんな中、町の募集で「タンチョウ商品」の開発支援というのがあり、これだ!と思い応募。

長沼町には絶滅危惧種のタンチョウが舞い戻ってきているんです。
私がタンチョウを見たのはUターンした2018年の初冬。父とちょうど千歳空港へ向かう道で見ました。ツガイでした。見ると超テンションが上がりますね。
タンチョウについて詳しくは長沼町のホームページに。

今だ5回しか見ておりませんが、町民でもなかなか見られないので、5回はラッキーなのかもしれません。居るのは長沼町の舞鶴地区です。車を走らせているとたまたま見るという感じです。レアキャラですね。増えてくれればもっと見られるようになるから今後にワクワクです。

タンチョウ商品開発に応募して長沼町から支援をしていただき、タンチョウモチーフのアクセサリーを作製いたしました。”タンチョウも住める町づくり”の応援を込めて。タンチョウモチーフのアクセサリー私が初めてタンチョウを見たのは粉雪がはらはらと降る初冬でした。
タンチョウのカラーと粉雪に見立てた銀粉を込めたガラスになります。

この作品を売り出すにあたり、長沼町ごとアピールしたい思いがあり、アピールできるようリーフレットも制作。台紙も特注。そのくらい想いがあり製作。

リーフレットに使うタンチョウの写真はタンチョウを撮られた町内の杉野様にお借りいたしました。長沼町舞鶴地区タンチョウ写真雪中の素敵なツガイの写真です。
舞鶴地区での撮影です。

写真を撮られた杉野様、長沼町役場の方々のお世話になり出来上がった作品です。一人で作っていないという力強い想いが乗った作品となりました。

そして、
『ふるさと返礼品』にSoukoreの作品を入れていただけることになりました!
これはとても嬉しいニュースです。

近しいフォロワーさんに先にお知らせをしたら、長沼町へふるさと納税したいな♪という回答が戻ってきて、さらに嬉しさ倍増です。
こうして少しでも貢献できればという思いが現実化してきました。

—ここまでの文章は昨年までの文章をベースに修正をして掲載しました。以下、2023年1月–

昨年2022年は「着実な活動」というのを年頭に、実直に作品を送り出した年になりました。お取引先も「常設店」という常時、作品を置いて下さる店舗も増え、また前進です。

ガラス店(黒壁ガラス、大正硝子)にSoukoreの作品が置かれることになったのは、ブランドとしては100歩くらい大前進です。

こちらは2022年11月に東京ビックサイトで開催されたデザインフェスタの風景。壁を初めて飾ってみて楽しかったし、遠目でも目立って良かった。
東京ビックサイト(デザフェス)

こちらは大正硝子クリエイターズマーケット創さん。
Soukoreのコーナーをがっつり作っていただきました。
早くも観光客や北海道の方々の手に取っていただいております。
大正硝子
こちらは滋賀県長浜市の黒壁ガラススタジオさん。
こちらもSoukoreのコーナーを作っていただいております!
沢山の観光客の方が手に取っています。
黒壁ガラス
2022年。けっこう動きがありましたね。
本当に地道に活動した年でした。このコロナ禍に作家として生き延びて活動させていただいていることに感謝です。

2023年は面白い年にしたいなーと!!
せっかく活動しているなら、日々を楽しみたい。

2023年1月1日
Soukore 稲垣沙夜香

★日々の情報はTwitterInstagramで更新しております。
★販売サイト Soukore Web Shop
※タンチョウ商品の売上の一部は長沼町のタンチョウの活動へ寄付をいたします(ある程度溜まったら・・・まだ溜まりきってないのでした)